いじめること。いじめられること。

いじめること。

いじめられること。
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どこに行っても、それはあるんだけど。
誰だって一度や二度は体験してると思う。

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私も中学の時にいじめられてました。
中学に行くのは部活をしにいくため。

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部活を引退してしまったら。
もう学校のいじめになんて耐えられず。
学校に行くふりをして
実は公園で何時間も時間を潰していました。

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学校に行けば、自分の物は無いし
机もなくなってた時もあって。
教科書は切り刻まれてたときもあったかな。
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１１クラスもある中学校。
不良の巣窟のようだったので
いじめはゲームみたいに毎日起きて
誰かが必ず泣いていた中が時代でした。

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でも、塾だけは楽しくて。
塾だけは行っていたんですよ。
先生方が友達の様に相談や勉強を教えてくれていたのです。
話せるのは塾の先生と、友達だけ。

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そんな時…
母が私の不登校を知りました。

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「いじめられっぱなしで！
　負け犬じゃないの！
　負けっぱなしでいいのかさっ！」って言われて。

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きっと、お母さんは助けてくれる～
と思っていた夢は儚く消え。
母の大激怒に、心が折れました。

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だって。
母が唯一の助け舟だったのですから。
お先真っ暗。

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自殺なんてよく考えてましたよ。
辛くて辛くて。
生きていたくないから。

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そんな時に。
父がこういってきました。

「今日は学校行かなくていいから
　出かけるぞ～」

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何も言わず、車に乗り。
湘南をドライブしながら、
鎌倉の海へ到着。

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夕日が輝く
海を見ながら父が言いました。

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「人の流れも、人との縁も波のように
　一度しか無いからね。
　今だけなんだよ。　
　辛い時も会っていいんだよ。
　トモが頑張っていれば、それでいい」

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いつも怖くて、近寄れなかった父に
救われたのを今でも覚えて居ます。

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学校の問題を解決するのも大切ですが…

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私にとって
いじめが起きたことで
父との距離と関係性が深まった時だったなって

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今になって思います。

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学校に行くのも大事だけど。
親子の時間はもっと大事。

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答えは常にシンプルなのです。

雨降って地固まる。

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いろんな事が人を繋げ、
愛を知るチャンスなんだって思います。

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Love
tomoko