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《サウンドヒーリングコラム part6 生きた音楽を取り戻す》

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この5月から老人ホームでの仕事が始まりました。
施設の利用者のおじいちゃん、おばあちゃんと
一緒にダンスと音を楽しむワークショップです。
アート、つまり表現を通して、人の生きる尊厳を取り戻すという
Art Care アートケア、という活動に参加させて頂いています。
最高齢の方で98歳のおばあちゃんがいらっしゃいましたよ!!
耳は遠くなってしまってましたが、とってもお上品で、
しっかりされていました。
このワークショップの中にも、
フレームドラムのワークを入れています。
シンプルに僕が叩いたリズムを
みなさんに真似てもらうということをやっていますが、
80歳くらいのみなさんのリズム感の良いこと!!

みなさん、ご高齢ですから、前述の通リ耳が遠かったり、
足腰がおぼつかなかったり、ぼーっとしてしまっていたり、
きっと中には認知症の方もいると思うんです。
でもドラムが始まれば、ほとんどの方が自然と
その場の雰囲気に合わせて叩ける!
正直、ちょっと驚きました…
チビっ子、子供たち、中学生、
ママさんやパパさんたち
障がい者の方…
いろいろな方と音楽をやっていましたが、
今80歳前後の方々は、その中でも
リズム感がとても良いのでは!と思いました。
考えてみると、昔の日本には生きた音楽があったんです。
おじいちゃんちに行けば尺八吹いていたとか聞きますよね。
おばあちゃんが三味線やお琴をやっていたり。
地域のお祭りのお囃子、そして盆踊り。
その頃の日本には、生きた音楽があったんです。
親から子へと継がれていく音楽。
カラダで体感して、カラダで覚える音楽。
戦後になって、音楽教育ということになって、
日本にあった生きた音楽はどこへ行ってしまったんでしょう。
僕らが学校で習う音楽、
テレビやネットで流れている音楽、
カラオケで歌う音楽…
 
耳障りの良い音楽。
スタイリッシュな演奏。
それらをビジュアライズした
エンターテイメント。
ファッションのように
毎年毎年トレンドがあって、
どんどん消費されていく。
楽しいかもしれないけど、
音楽の本来の姿から
かけ離れてしまってる。
今の音楽は生きていない。
・・・
食の話しと同じ。
日本人が大事にしてきたお味噌。
昔は蔵にある菌で
自然に発酵させていた。
家、家で味が違っていた。
手前味噌ってね。
今は化学的に培養された優秀な菌で
大量にしかも短期間で発酵させて造る。
安いし、便利。でも、美味しくないのよ。
生きた味噌と
生きてない味噌。
同じ味噌でも…
・・・
僕達日本人は、もう一度音楽を自分たちに
取り戻さないといけないと思います。
生きた音楽を奏でられること、
生きた音楽を楽しめること、
生きた音楽で祈りを捧げること、
そうしたことを取り戻していくこと。
僕が音楽をやってきて、
一番大切にしていることかもしれません。
音楽とともにある人生、
それは祈りとともにある人生です。
音楽=エンターテイメントとなってしまっていますが、
音楽を聴くこと、音楽を奏でることは
ただ楽しいだけではありません。
今という瞬間に生まれ、
今という瞬間を表現する。
音楽を通して僕達は深い癒やしを得ることが出来ます。
音楽はあらゆる存在とのつながりを
カラダの深い所で実感できる時間なのです。
・・・・・・・・・・・・

 
地味〜に盛り上がっています♫
『フレームドラムリズムサークル
初心者、初めての方大歓迎〜
【日程】
町田クラス→5/21(木)、6/25(木)
横浜クラス→5/25(月)、6/15(月)
逗子クラス→5/24(日)、6/28(日)

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